ケイソウ土(珪藻土)とは?
ケイソウ土(珪藻土)は土ではなく、水性植物( 珪藻植物)からできた化石。
長い年月をかけて管状の形と無数の穴ができ、硬度の高い化石となったもので、その成分は二酸化ケイ素と微量のミネラルでできています。
その昔、ネイティブ・アメリカンはイワーキー( 癒しの土、Ee- Wah-Kee)と呼び、心労回復のために土を食べていたといわれ ています。
また、日本でも、アイヌ民族がケイソウ土(珪藻土)土を「食べる土」 と呼び、食材と一緒にあえて食べていたといわれています。
現代においては、ケイソウ土(珪藻土)土がもつ特長を生かし、
不溶物を補捉 す る 濾過助剤、乾燥剤、 建材、 保温材、 研磨剤 など で、 私たちの生活に役立てられてきました。
けれども、最近では世界各国で、ケイソウ土(珪藻土)土の主成分であるケイ素の働きが注目され、サプリメントとして積極的に摂取する動きが高まっています。
電子顕微鏡で見たケイソウ土(珪藻土)の結晶(上)
生きた珪藻(下)
ケイソウ土(珪藻土)に含まれるケイ素は、今注目の成分です。
《ケイ素が多く含まれる食品》
じゃがいも / 赤かぶ / アスパラガス / 大麦 / 小麦 / とうもろこし / 青のりなど
知らない方も多いのですが、地球の地殻で一番目に多い物質は酸素、二番目がケイ素です。
その割合は、約28%。このことからも、私たち人間が地球上で誕生し、進化してきた過程で必要不可欠な微量ミネラルの一つであることは明白です。
ケイ素は、人間の体内に約18g存在していますが、体内で作る事はできないため、野菜などの食物から1日約10~40mgを補わなくてはなりません。
けれども、昔と違い、野菜に含まれるケイ素の量も減少しており、現代人は不足しがちといわれています。その事実にいち早く着目したドイツをはじめ、イギリス、フランス、アメリカで、多くの化学者、医学博士たちによる研究が行われ、ケイ素が人体に与える有用性が立証されました。
ドイツでは、最も売れているサプリメントの成分がケイ素、とも言われています。
ケイ素の体内での働きは多岐にわたります。
ケイソウ土(珪藻土)は体内に入ると、その特長である無数に空いた超微細な穴が、様々な体内に残った重金属などの有害物質を吸着して、胃腸を通過し、体外に排出されるといわれています。ここで注目されるのは、善玉菌には干渉せず、腸に溜まった不要な物質や有害物質のみを取り込み、排出する点です。
年齢とともに、もろくなる骨や歯、爪をより強化する働きがあります。米国と英国が共同で行ったフラミンガム研究では、ケイ素摂取量が多いほど、骨密度が高いことが証明されており、カルシウムよりも骨を強くする成分ともいわれています。また、年齢とともに抜けやすくなる髪を美しくつややかに維持する働きもあります。その他にも、血管にもケイ素は多く含まれており、コレステロールが血管に付着することを防ぐ働きもわかってきました。このように、あらゆるエイジングサインにケイ素が働きかける事がわかっています。
コラーゲンにもケイ素は多く含まれています。コラーゲンといえば、肌に含まれ、弾力を維持する成分ですが、ケイ素は、このコラーゲンの組織をまとめ、肌のうるおいと弾力を保持する組織を強化します。
食べるケイソウ土(珪藻土)は世界的にも稀少です。
広大な自然が広がる米国では、ケイソウ土(珪藻土)が多く産出される国でもあります。その種類は600を超え、様々な生活シーンに活用されています。けれども、食品として認められているものはわずか4種類。このことからも、米国農務省(USDA)が食品として認め、米国食品医薬品局(FDA)が安全と認めているケイソウ土(珪藻土)は貴重といえます。食べるケイソウ土(珪藻土)の条件は、天然ミネラルのままであることが重要です。ケイソウ土(珪藻土)に高熱を加えたものは、主成分であるケイ素が結晶化し、食物としては適さない物質へ変化します。そのため、一切の高熱を加えず、採掘された状態のまま、不純物を取り除き、粉砕されたものしか食物としては認められません。さらに、その中でも、塩水ではなく、真水の中で育った珪藻植物の化石が、硬さ、形ともに高品質と認められています。こうした様々な条件をクリアしたものは、アメリカ国内でも稀少であり、珍重されています。